MrFUNK3

翔くんってば!

潤が大声でおれに詰め寄る。

ハッとして潤を見ると

ここって入り組んでるから迷ったんだ。

そしたら綺麗なお姉さんに

お姉さんに?

拉致られそうになったんだよ。

えっ。マジ?

そしたらあの人が助けてくれて。

潤と店の隅で話していたら

もう大丈夫かな?はいビール飲む?

FUNKさんが両手にビール瓶を持って

おれに話しかけてきた。

うわっっ!FUNKさんだぁ!

潤の目がキラキラしてる。

めっちゃ興奮してるから

そんなに凄い人なのか?

翔くんってば!今日誘ったのはさ

FUNKさんをみせたかったんだよ。

なるほど。

そんなに凄い人なんだ。

ビール飲まないの?

にっこり笑っておれにビール瓶を

差し出してたのをすっかり忘れてて

あ。すみません。いただきます。

その手からビール瓶を受け取った。

シャツはボタンを閉めてないから

無駄のない綺麗な腹筋が見えて

少しドキドキする。

ここは初めて?

あ、はい。凄いですね。おれ見惚れちゃい

ました。へへっ。

くふふっ。ありがと。

つづく